リンダ・グラットン著 LIFE SHIFT2の漫画版です。漫画と解説文を合わせた構成になっているため、あっという間に読め、エッセンスを拾うことができます。本家は割とボリュームがあるので、まずはこのマンガを試し読みしてみるのも良いと思います。ちなみにkindle unlimitedに登録している方は読み放題の対象となっています。*ブラックフライデー期間中は99円で登録できます。
短いストーリーでまとめているため、会社を辞めて、、、的な短絡的な話にすぐなってしまうところはありますが、今の会社で働きながらでも、どういう視点で考えスキルを身に着けていくかということを考えるきっかけになります。最終的に自分がどういうキャリアを長期的な視点で築いていくかということが大切です。以下要点をまとめると、
- 人生100年時代となり、「教育」→「仕事」→「引退」といった従来の「3ステージ」から、「マルチステージ」でのキャリア人生へと「ライフ・シフト」する。「マルチステージ」とは、"教育の後、エクスプローラー、学び直しで新しいスキルを習得、独立(インディペンデント・プロデューサー)、フルタイムの仕事、リフレッシュ期間を挟む、複数の仕事(ポートフォリオ・ワーカー)など、複数のステージを行き来しながら、引退まで歩んで行く働き方。
- エクスプローラー:自分と世界の再発見。既存の価値観から抜け出し自分についての理解を深める。 インディペンデント・プロデューサー:組織に雇われずに自分で仕事を生み出す。やりがいや人のつながりを重視しながら試行錯誤を繰り返し学びを深める。 ポートフォリオ・ワーカー:経験や知識を活かし、異なる活動を同時に行う。
- 「年齢」「時間」「仕事」の考え方を変えて、自分の物語を描く。特に「時間」については現在バイアスがかかりやすく、過去・現在・未来を等しく重要に考えることが必要。未来の自分の選択肢を広げる。過去に囚われすぎずに、学び直すことに躊躇しない。
- 自分が今までのキャリアで築いてきたスキル、今の職場で磨ける知識や経験を意識する。興味のあることから始めてみる。新しいことを始めると新しいネットワークもできてくる。副業でなく「複業」で多様なキャリアを構築し成長する。
- ライフ・シフトに置いて、重要な行動5つ。①先手を打つ。②将来を見据える。③「ありうる自己像」を意識する。④可変性と再帰性を意識する。⑤移行を受け入れる。
本家はこちら。漫画版を読んでより深く知りたいと感じた方向けです。
リンダ・グラットンは"LIFE SHIFT"でブームとなりましたが、私は前著のwork shiftがお気に入りで、将来どういう働き方をすべきかと考えさせられました。当時はコロナ前でリモートワークが一般化していませんでしたが、コロナ以降リモートワークが促進されるなどwork shiftで提唱されていた働き方に近づいた感があります。
いずれも、雇用環境・ワークスタイルが劇的に変化する時代に置いて、考えさせられる一冊となっています。残り約1ヶ月の2022年を振り返り、自分は何を達成したのか、これからどのような方向に進むのかを考えながら読みたい書籍です。