前回に続いて、今回も初級者向けのChatGPTプロンプトデザインについてです。今回はnote CXOの深津氏による解説動画になります。noteにもChatGPTを活用したnote AIアシスタントが実装され、動画の最後にはそちらの説明もありました。
下記、今回の動画の要点になります。ちょっとした工夫なのですが、ChatGPTを使う上での効率が劇的に改善するプロンプトだと思います。初級者向けの名に相応しい手軽さで活用できる点が良いです。
まず前提として、ChatGPTは"可能性の高い言葉を選んでくる仕組み”で構成されていると理解しておく。
例:「りんごについて教えて」だけでは一般的な意味を回答するのみ。そこで下記工夫を入れていく。
- 回答の可能性を限定させる
- 文脈や前後情報を与える
- 例:「これはXXを前提としています」
- 役割を与えて限定する
- 「あなたはプロの編集者です」「小学校の先生として回答してください」
- 品質を限定する
- 「簡潔で明快なレビューを」
- 英語で質問する (ChatGPT -3.5の場合) *ChatGPT4では日本語での精度も劇的に改善しているようです。
- 文脈や前後情報を与える
- 汎用プロンプト
- 上記を元にしたプロンプト例
- ChatGPT側に質問をしてもらい精度をあげていく。
- 質問(命令)をした後に、「精度を上げるためにChatGPT側から必要な質問をしてください」と追記することで、命令に対してよりレベルの高い回答を得ることができる。ChatGPTがどのような前提情報が欲しいかを確認することができる。
通常の調べ物に対する回答を得るだけでなく、よりレベルの高い提案や企画をChatGPTから生成するにあたって、ChatGPT側から質問させた上で回答の可能性を限定させていく手法は目からウロコでした。おそらくAIを使いこなすにあたって、応用幅の広い手法ですし、業務改善・効率化を目論む上では必須のスキルになってくると思います。例えば自分の企画や、模擬面談などをレビューさせる上でもどのような視点が抜けているかなどのチェックにも使うことができますね。
前回のChatGPTのプロンプトに関する記事はこちら。